果実は旬のうちに

好きな人やものについての本音とか建前とか。

「ジャニーズ」というゆるい地域共同体のようななにか

こんにちは。かぼすと申します。

なんだか大学の卒論崩れみたいなタイトルになってますね。

まったく論じてはいませんので論文なんかではまったくなく、ただのいちジャニーズファンとして連日のあれこれで思ったり考えたりした、「ジャニーズ」というものに対する私なりの解釈です。かなり主観的な内容になっていますがご容赦ください。

ジャニーズを、もしくは批判している側をざく切りにするような、派手でどぎついギラギラな文章を期待された方はすみませんが、これはもっと薄味でぼんやりしたなにかです。

 

下書きの時点でこれを書きはじめたのは10/17、「ジャニーズ」という名称が公式で使われなくなった日です。私はジャニーズショップ最後の日を見に行ったり、Twitterで喧嘩したり熱く感謝を伝えたりするタイプではありませんが、それでもさみしいなとは思います。"ジャニオタ"としては嵐担からはじまって10年以上、スマスマや学校へ行こう堂本兄弟を見ていたお茶の間ファンのころから数えれば人生の半分を優に超えるくらいの年数、ジャニーズ所属のタレントはそれなりに身近な存在でした。なんならDASHは当時から今まで見てる。

そんなことを思いながらふと見たTwitterで、「なんで看板外すのを見て泣くの?ジャニーズって名称がついてるのが好きなの??」みたいな一般の方を見かけて、確かにね、と思いました。(大多数の)タレントが会社が無くなることでただちにいなくなるわけではないし、違う人になるわけでもないのに、なぜさみしいという感情なんでしょう。確かにここには単純に「見慣れた名前ではなくなる」ということ以外にもいろいろあると思います。

 

たぶんこれを考えるには、先に自分の思う「ジャニーズ事務所に所属していること」の魅力をきちんと認識しなくてはいけないんだろうな、と思ったので考えてみたんですが、まずはなんというか前提として、ジャニーズのタレントたちはある意味で同じ血が流れている「血族」のようなもので、一度ジャニーズの誰かのファンになる経験をしたいわゆる「ジャニオタ」も、自分の好きなグループやタレントを応援しているうちに、やがてその「血族」たちを基本的にはそれなりに好意的に見るようになる、という流れが根底にあるような気がします。別にファン全員がそうではなく、人によっても気持ちの大小はあるし全く他のグループに興味がない、という人もいるかと思いますが、そういう人でも誰が「血族」なのかくらいは知っていたりします。そういう風に考えると「ジャニーズファミリー」「ジャニーズファミリークラブ」という名称はかなり本質を言い当てている表現なのかもしれません。名称を付けたときに果たしてどこまで見越していたかはわかりませんが、説明しようとしたときこの感覚は自分の中でかなりしっくりきました。

同じ「ジャニーズ事務所に所属していること」をもって彼らタレントはファミリーである。当たり前といえば当たり前かもしれませんが、これがきっと所属していることの魅力のひとつです。

 

どうしてファミリーであることがファンにとって魅力的なのか。ブランド力やいわゆる「らしさ」のようなものなども理由となると思いますが、私は、ジャニーズには「自分の応援しているタレントやグループと、ジャニーズ事務所に所属している他のタレントやグループとのつながりを楽しむ」という、ジャニーズのファンだけが楽しめるある意味特権的な文化があるから、というのがその理由のひとつだと思います。

自軍(自分の応援しているグループ)や自担(自分の応援しているタレント)を通して、他のジャニーズタレントを見る、という感じです。例えば嵐担・SexyZone担の私が見たとき、昔セクゾのバックにKing&Princeのメンバーがついていたと聞くだけでキンプリは特別になるし、ジュニアの頃よく嵐二宮相葉と一緒に関ジャニエイトの横山村上が遊んでいた、なんて聞くと関ジャニのことも愛着を持って見るようになる。ジャニオタが自軍自担を基準にして先輩を「〇〇兄さん」、後輩を「〇〇ちゃん」と呼びがちなのも、きっと同じ所に由来しています。嵐担でもセクゾ担でもある私などは、HeySayJUMPは「JUMPちゃん」でもあり「JUMP兄さん」でもあります。山田くんと一緒にYouTubeやってるニノは楽しそうだし、JUMP兄さんのおかげでふまけんがジュニア期という貴重な時期を過ごせたことをとてもありがたく思っています。いつでも自軍自担が誰か他の所属グループやタレントのお世話になっていたり面倒を見ていたり友達になっていたりするので、そんなことを通して、ファンを名乗るほどでもないけれどなんとなく好意的に見るようになっていくんだと思います。そして「ジャニーズ」という看板がなくなってしまうのは、この所属グループや所属タレントをつないでいた「ファミリー」という結びつきがなくなってしまうように思えるのかもしれません。

 

こうした楽しみ方は我々ジャニオタだけが享受できる特権なわけですが、また同時に他グループのファンを増やすことにもつながるのでビジネス的にもひとつの戦略だったのでしょう。だから今までは事務所を辞めた人たちと共演することや話題にすること自体なんだか許されないもののような感じだった。それは、仲の良いところを見せることそのものがジャニーズ事務所所属の人たちにだけ許されていた、ファンを増やし事務所内のタレントで囲い込む有力な方法だったからではないでしょうか。もちろん、辞めた人の露出自体が減ったのはそれだけが理由ではないでしょうが、背景のひとつではありえたのではないかと思います。さておき、去年セクゾを卒業したマリウスがセクゾのライブのMCで度々話題となり、SNSでフォローしようがいいねしようが特に炎上せず、それどころかテレビでメンバーが彼のエピソードを話せば過去の映像が流れる、なんていうのはこれまででは考えられないことでした。というよりそれまでは事務所を辞めた人に対して「卒業」なんていう柔らかく愛のある表現をされていた記憶がありません。「退所」あるいは「脱退」などとだけ言われていたはずです。会社内の政治的な勢力図の変化と世論の影響が要因としては特に大きいかもしれませんが、マリウスの場合はそれに加え芸能活動の引退を表明していて今も実際に日本国内で歌手や俳優のような芸能活動をしていない、つまり競合他社ではない、というのもあるのではないか、とも思います。

また、ファンを「囲い込む」と言ってしまうとなんだかいい印象ではないですが、いちファンの目線から見ると、なんの強制力もあるわけではないしむしろジャニーズの一つの楽しみ方でもあると思っているのでネガティブな印象はありません。たまに20周年レベルのベテラングループからジュニアまでいろんな世代に担当グループやタレントがいる人なんかいたりしますが、そういう人はむしろ喜んで囲われている節すらあるような気もします。めちゃくちゃ楽しそうでいいなと思います。私自身は嵐の休止でそのままジャニオタも休止して単なるお茶の間ファンになろうと思っていたくらいなので囲われようとは全く思っていませんでした。単に歌番組でセクゾのRIGHT NEXT TO YOUのパフォーマンスを見てすごいと思ったのがきっかけでファンになり、結果としてジャニオタを休止できなかっただけです。別にいけないことでも何でもないんですけど、足洗えなかったなって思いました。

 

今思い返せばファンになる前からセクゾを好意的に見ていたところはあると思います。私の主観にはなりますが、思い出す限り嵐は割とセクゾを可愛がっていたように思うからです。忘れられないのが、VS嵐セクゾが来た時の菊池風磨にエピソード振りする櫻井翔。あの櫻井翔があんな甘えた言い方するの見たことない、と思いました。「ねえ、ちょっとあの話してよぉ」じゃないよ。何それ。めちゃくちゃ信頼してんじゃん。そのVS嵐だって休止直前の秋、最終回前に残された貴重な通常回のうちの一回でした。別に嵐は他の後輩も大切にしていると思いますし、今ではセクゾ担というバイアスがかかっている私の感想ですから追い風参考みたいなものですが、彼らのもともと持っている魅力に「嵐が大事にしている可愛い後輩」というプラスアルファが加わるのでより一層特別に見え、例えばパフォーマンスを見る糸口になる。本格的にファンになるきっかけ自体は歌番組での彼らのパフォーマンスが素晴らしいと思ったからですが、その彼らの出演箇所を見るのに「セクゾちゃん出てるからちょっと見てみようかな」という前段がすでにあるわけです。

 

このつながりを分かりやすくジャニオタ以外でも楽しめるところまで引き上げたのが「ジャにのちゃんねる」だったのかな、と改めて考えると思います。例えば、菊池風磨が中丸くんに対してラフに話すのが面白い、というのは、中丸くんが菊池風磨より先輩という関係性にある、という認識がないとその面白さがわかりません。「バーター」ももしかしたらその一端を担っていた部分はありそうです。売り込むため、というのはあるでしょうが、ファンから見ればこれもつながりです。あとはこのつながりを作る大元が「ジャニーズJr」というシステムでしょうか。同期やら先輩やら後輩はここで決まるし、あとはなんといってもここを通ると「ファミリー」の仲間入りです。ここを通らないタレントはいないし、他の事務所などで有名になった人がジャニーズへ移籍するかたちで入所する、というパターンはないので、その意味でも入所しているだけでファンから見ればすでに特別です。

 

一人一人にこれだけあらゆるところに、もはやその人のタレントとしての人格と切り離せないほどに結びつきがあるから、事務所を辞めた人をさみしい気持ちで眺めてしまって、そのタレントを好きであればあるほどさみしさを超えて嫌いになってしまう部分はあるような気がします。ただ同じグループだった人、同期、先輩、後輩、というだけではなく、それこそまるで血のつながった兄弟や親族を置いて出て行ってしまったように見えてしまって、しかもそれがファンにとって納得できない理由や辞め方であればあるほど「裏切り者」に感じてしまうのではないでしょうか。自分の応援していたタレントが家族を置いていくような冷たい人だったなんて、とショックを受けるようなイメージかもしれません。タレントが事務所を辞めることが他の所属グループや所属タレントのファンにもさみしく感じられたり、ともすれば批判的に見られることがあるのも、きっとこうしたつながりから見ているところがあるからではないかと思います。

もちろん、「ファミリー」という言い方をしていても実際には家族ではなく、ジュニア期から長い間一緒にいたとはいえ世間的な言葉で言えば「同僚」です。したがって、事務所を辞めるというのはその人のキャリアにおける選択肢の一つであるということは重々理解していますが、それでもジャニオタであればあるほどーーつまり、応援しているタレント以外も、所属タレントやグループやあるいはこのつながりそのものを特別に感じているファンであればあるほどーー意識的にも無意識的にも、タレントの背景にある「ファミリー」との結びつきごと応援していたりするので、やはりそう簡単に割り切れない、という気持ちがあるのかもしれません。

 

そんなファン心理まで含めたゆるいファミリー感というか、ある種の地域共同体感が、我々の愛する「ジャニーズファミリー」というものの正体です。きっと。そして冒頭に書いた、会社が無くなってしまうことのさみしさの一部は、このゆる地域共同体が失われてしまうのではないかというさみしさから来ている気がします。

これしかも、ファン同士でもちょっとした、本当にちょっとした連帯感ある気がするんです、が、、もしお読みになってるジャニーズファンの方いたらどうですかね。だからなんか地域共同体とか地域コミュニティみたいだなって思ったんですよね。ジャニーズ好きって話になると、初対面でも誰?どこのグループ?っていうのだけで多少なりとも会話できるのすごいなと思います。デビューしたらファンでなくてもデビューシングルを買う、「ご祝儀」文化はまさに連帯感って感じがしますし、私はこの間マックに行った時に後ろの席になにわ男子のグッズトレーナー着ている子がいて、お、って思いました。確かにジャニオタってヤバい人いますよね、見るからに話合わなそうだなって人とか。あのグループのファンはなんか怖い気がする、とか。なんでチケット抽選でそんなはしゃげるんだとか。でも私はそれすらもなんかコミュニティっぽいなと思うんですよね。地域コミュニティってその地域に住んでいる人たちってくくりだから自分が仲いい人好きな人だけじゃなくて、苦手な人嫌いな人もいるじゃないですか。それでもよく知らない人なのにジャニーズのタレントのファンってだけでなんとなく連帯感があるって他にないよなあ、と思います。学生時代の友人で卒業してから疎遠になっていた人がジャニーズファン、しかも別グループのファンになったことをきっかけにまた交流が始まったりしていて、これは学生時代の友人ということ以外の、ジャニーズファンというつながりが新しくできたということかなと思いました。

 

私はジャニーズのタレントの作品や番組、そして何よりタレントたちの人柄や言葉や姿勢などに救われた経験がたくさんあるので、これからも応援したいと思っています。そして願わくば私はこのジャニーズにあったつながり、結びつきができる限り失われることなく、新体制に移行することを祈っています。また、いちファンの分際で烏滸がましいですが、この結びつきは何よりタレントたち自身が大切にしているもののように見えるので、そうした意味でも失われてほしくないと心から思います。

 

 

 

総合演出・松本潤。またやらないかなー、ヒナちゃんはやく潤に言うてよ


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※追記

こんな感じでつらつら考えたことを書いていたわけですが、清書してる最中になんと10/24をもってニノが独立しました。でも正直嵐レベルだとどこに行こうがどういう選択をしようが割とどうにでもなるだろうなと思ってしまうので、どちらかというともう少し下の世代、それこそセクゾとかストとかそのあたりの方が気になるところですかね。ニノと同じ動き方、つまりG仕事とソロ仕事で事務所分かれるAKB方式がアリってことになると人によっていろんな選択肢がでてきそうだなと思いました。ただニノの場合、嵐が休止中なので(株)ARASHIにしたかったとしてもできない、というのもありそう。あるいは事務所に対して恩とか愛着があって「嵐」そして「嵐としての二宮和也」自体はジャニーズに帰属するものと考えている、とかはちょっとお花畑でしょうか。心のどこかでは「ファミリー」を愛していてほしいという私の願望ですね。

なんにせよ、所属タレント全員が今まで通りに仕事しながらも半ば強制的に動かないとならないのが大変だなと思います。どうかそれぞれにとって1番良いところに落ち着きますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※以下めちゃくちゃ蛇足なオタクの早口

最近とてつもなくセクゾ好きな波が来てます。ほんたての時って林檎さんと「本音と建前」という曲が好きっていうのが先に来ていたのでせくしぞーんもう大好き~~って感じではなかったんですが、今はただセクゾが好きです。アーティスト好きな私ではなく、ジャニオタの私がアクティブになってます。久々ですこの感じ。ただまあコ展行ってきたのとドーム当たったのもあると思うのでほんと現金ですね。手持ちのあらゆる映像リピートして見てます。

本音と建前のバラエティは覚えるくらい見てます。褒められてる時みんな嬉しそうなの可愛いかよ。世界一いい笑顔しょりとわーありがとう!なきらきら聡ちゃんとへへっよせやい照れるぜ☆なケンティー、そしてキャラ的にわーいって素直に喜べないものの隠し切れない嬉しさが鼻にでてるふま。嘘ついてるときの大野智並みに鼻ひくひくしてたぞ。いい企画をありがとう和田さん。ウソホメも結局褒めてるのも良い。そう「僕は勝利みたいに上手くできないから、」→ふま「聡ちゃんできないよね〜」→そう「おいおいおいw」→けん「嬉しい〜〜」→しょり「それツッコミじゃないのよ」の流れ好きすぎる。しょりが他3人のボケに困らされてる図ってなんでこんな面白いんですかね。しょりの笑い声はわたしも好きですよ風磨さん。あとふまけんの褒め合いは初めて見たとき顔熱くなりました。聡ちゃんのウソホメで間接的にケンティーが褒められるという、シンメに対するふまの謎アシスト。聡ちゃんに「ケンティー好き」って言わせてしょうがないな~~(嬉)するのほんとケンティー可愛い。あと僕佐藤勝利は顔がいいです。

ドームライブ見たら止まらなくなってそのままライブドキュメンタリーとマリウス卒業旅行映像のフルセットをキメて泣きながら謎に決意を新たにしました。ライブドキュメンタリーのドームの打ち合わせとかほんと楽しそうで、ケンティーが「こんなに打ち合わせ楽しいんだから、本番は絶対楽しいライブになるだろうね」って言ってたけど、これ実際にドーム公演入った時思った。あのライブ思い出すと、メンバー全員が「ドームライブ楽しい~~~!」みたいな印象がとにかく強くて、ケンティーはいつも以上にキラキラしすぎてて一番星の生まれ変わりだったしあんなにはしゃぐ勝利くんが見れて幸せだった。もちろんファンのためにって思ってくれてたと思うけど、あのとき誰よりあのライブを楽しんでたのはあの4人でした(し、しかも厳密には5人だったっていうやつ)。あとふまの「マリウス見てるぅ?」ってとろける笑顔すぎない?って思ってたけどほんとにマリウスに言ってたんだよねあれ。そりゃそんな顔しますよね、っていうのを全部後から伏線回収してくるセクシゾさん。メンバーにサプライズでデビュー日の星空写したり思い出写真写したりとかきくちさんって実はめっちゃロマンチストだよね。むしろケンティーの方が冷静に現実見てる時あったりするよね。いいシンメだね。出だしの聡ちゃんの号泣は、ドキュメンタリーで本番直前に泣かせにかかるケンティーと合わせて見るとほんと愛おしいよ。聡ちゃんがいてくれて良かった。まあ全員いてくれてよかったんだけど。ハイライは曲もライブも全部大好きなのでひっくるめて感想書こうかな。とりあえず勇100をセトリに入れられるのつよすぎるだろ。デビュー組現役だとせくしさんとJUMPさん(とキンプリ?はどっちだろ)にだけ許された権利ですね。次はSZ10TH見ますね。

FCのクリスマス動画とかは1時間近くあるのはこういう時にほんと助かるので今年は2時間くらいやってください。ダーツで聡ちゃんがめちゃくちゃ点数取ってややガチの雰囲気になってくふまけんと、聡ちゃんと一緒のチームでよかったあ~にこにこな勝利くんとかいう図すばらしい。

ケンティーゲスト回ニノさんにはマジでっかい感謝。時々ケンティーがふまに頼ってるのすごくとてもかなりよかった。相変わらずケンティー相手ではままならない部分が出てくるふまと、ふまの様子がおかしいのでニヤつく宮さん。なんとなく他のみなさんも「いつも万能なのに今日は風磨どうしたの??」って感じになってたのすき。ロマンスバタフライ。セクシーじゃんけんさせてニヤつくにのみさんが誰よりふまけん楽しんでるっていうね。とりあえずケンティーの映画見るぞ。こないだの一斉更新ブログもありがとうね。