果実は旬のうちに

好きな人やものについての本音とか建前とか。

個人的に愛好家/OTKにおすすめしたいセクゾ曲10選

こんにちは。かぼすと申します。

SexyZoneのニューシングル、椎名林檎さん提供の「本音と建前」が9/20にリリース決定した(これは何回でも言いたい)ということで、セクラバで愛好家なことを活かしてタイトルの通りのやつを考えてみました。という名目で単に好きな曲の好きなところを述べているだけになりつつあったり…、いや一応林檎さんのコメントに沿った歌声がより聴きやすいんじゃないかという視点を入れながら独断と偏見で選びました。

 

愛好家/OTK(=椎名林檎東京事変ファン)に、とありますが別にそうじゃなくても、セクゾあんま聴いたことないけど聴いてみようかな、な方が想定読者で、ジャニーズの(あるいはセクゾの)暗黙の了解的な部分を知らない人が読んでもそれなりに分かるように書いているつもりです。あの楽器が素敵とかあのパートが好きとかなんやかんや色々言ってますが、私は音楽好きなだけで音楽理論の知識はほぼないので、そのあたりはどうか寛大なお心でご覧ください。ここに辿り着いてしまわれたセクラバ(=セクゾファン)様が万が一いらっしゃいましたら、暖かい目で見ていただけると幸いです。

 

さて本題。の前にご存じの方もおられるかもしれませんが一応注意点。曲によっては、療養のための長期活動休止やグループからの卒業などの影響で松島聡さんとマリウス葉さんがいたりいなかったりします。1人いなくなるってとんでもないことでまず純粋に1音減るってしんどいと思うし歌割りからダンスからそのために作り替えなくてはならないしライブもファンも…、という彼らの苦労と努力の話は有識者様にお任せとするとして、声を聴く上では重要なところになってくると思うので予備知識として知っておくといいと思います。あともうひとつ、彼らのデビューは最年長の中島健人さんが17歳、現メンバー最年少の松島聡さんが13歳のため昔のものだと声が結構違ったりします(2023年8月現在、中島さんが29歳、松島さんが25歳)。ここにあげようと思っている楽曲は比較的近年なので問題ないとは思いますが、他の楽曲を聴くならこれも念頭においてもらうと良いかもしれないです。

曲名(リリース年「収録作品」)で記載。また記載しているのはオリジナル盤リリース年に統一しました。そのためシングルなどはベスト盤やアルバムに再録されていることがあります。YouTubeにMVなどの動画があるものはリンクを貼り付けています。

 

 

1 RIGHT NEXT TO YOU(2021「SZ10TH」)

1曲目がこの曲ってどうなんだろ、ちょっと硬めかもしれない。ふんわりきゅるるんキラキラアイドル曲の方が良かったかなとも思ったんですがでも、今のSexyZoneならこの曲なんじゃないでしょうか。YouTubeにもあるし。楽曲、歌、パフォーマンスどこをとっても強い、10周年ベストアルバムのリード曲2曲のうちの1曲。

演奏はピアノパートが特に効いていて、ここを意識すると楽しめるかと思います。1番2番ともラップのとこからピアノ入ってくるの好き。歌も聴きがいがあるというか、それぞれのメインもハモリもあるし中島さん菊池さんのラップもあるしで割と色んなバリエーションが聴ける。パフォーマンスまでトータルコーディネートで作られたこの曲、もし聴いていただけるのであればYouTubeのMVとDance Practice Videoを合わせて見てほしい。何がすごいってこの曲、楽曲自体の密度が高めなのにめちゃくちゃがっつり踊る。初めて見た時、こんな密度の曲なのにこんな踊るんだ!と思った。リリース時の歌番組ではほとんどこのダンプラと同じように披露していました。中島さんが「アイドルの楽曲は視覚でも楽しんでもらうべきだと思う」旨の考えをよくインタビューなどで話しているが、ダイレクトに視覚で楽しめるのはまさに、という感じ。あとダンスの方は歌っている時にわかりやすくメインで映るので、どれが誰の声かを確認するのにもちょうどいいかも。

 

MV

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Dance Practice Video

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2 NOT FOUND(2020「NOT FOUND」)

愛好家/OTKに紹介するという名目である以上、編曲とベース演奏が亀田誠治師匠であるこの曲について書くのはもはや使命でしかない。曲中全てにおいて当然のごとく素敵。2番Aメロの中島さん歌のところのベースは相乗効果で師匠も中島さんもお2人ともとんでもなくセクシー。しかもそのあとそこにピアノ入れちゃうんだあ…、2番Bメロトランペットがかっこいいのに歌詞も「Don’t  think 食い千切れ煩悩 衝動と激情をぶっ放して 掴んで離さないで」だよどうしましょう。年下組の松島・マリウスコンビにそんな歌詞歌わせちゃうの。このあと2人のユニゾンで「僕らが選んだ時代に宣戦布告だ」と続くのは純粋に歌詞が、何よりSexyZoneがかっこいい。このあたりは師匠のベースもえらい事になってるのでインストと合わせて聴いてみてください。ラップ〜ラストにかけてのベースはいつもにやにやしちゃう。

この曲は菊池さんドラマの主題歌でもあったため彼作詞のラップパートがあるのでよければ歌詞もぜひ。ラップについては先輩、嵐・櫻井翔の影響が大きいと思われるが詞の内容は櫻井翔以上に攻撃力が高くて、思い通りにいかないもどかしさとギラギラの野心に溢れているなと思う。

 

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3 THE FINEST(2022「ザ・ハイライト」)

この曲はイントロからもうすでにドキドキする。いやだってベースがすごいさあ、、曲中ずーーっとそんな感じなのに2番に入ったらギターも入ってきてもうさあ、、、ボーカルより演奏の方ばっかり聴いててごめんね。でも皆さんの歌声も負けないくらいえっちなので大丈夫。それぞれの歌声の特長が聴きやすい曲で、特に林檎さんがコメントで言われている『佐藤氏のメロトロン如きこの甘苦い響き』はとてもよく聴けるかと思う。大サビの「My God,〜」からのフレーズは佐藤さんが甘苦すぎてダークチョコレートフラペチーノって感じなので個人的にはとてもおすすめ。あとそこのフレーズに入る直前の中島さんの歌とベースはほんとすごいあれです。

蛇足ですがこの曲は歌番組で披露する時期に例の感染症の影響があったせいで休養を余儀なくされたメンバーがいたため、タイミングにより番組違いで3パターンで披露された妙にレアな曲。

 

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4 キャラメルドリーム(2016「よびすて」通常盤)

アイドル・SexyZoneが聴きたいということなら私はこの曲を推したい。まずは歌詞を見て!いきなりポップでキュートな夢を見せてアヒルのボートで湖を滑り出す週末デートに連れて行ってくれるよ!こういうのがふんわりきゅるるんキラキラアイドル曲というやつだと思う。多分。

この曲は歌い方が全員もれなく甘い。まあ元々みんな甘いけども。なんと言っても『中島氏の豊かなカラーバリエーション』の中でも一番いい色、完璧で究極のアイドルなカラーのケンティーが聴ける。この曲に関してはケンティーって書いちゃう。「7色の世界を君と(僕と)二人で泳いで」くれる風磨くんもいいよね。この曲に関しては風磨くんって書いちゃう。

私なんでこの曲が好きなんだろうと思ったら、たぶん口ずさみやすいからだと思う。聴きやすいし口ずさみやすい、ちゃんとアイドルのポップミュージックって感じだから好き。

 

2:49~ほんとにちょっっとだけ

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5 ⚪︎△◻︎(2020「POP STEP!?」)

割と最近の曲ながら作りが全体的にレトロというか、なんとなくあの頃のSMAPを思い出します私は。ユニゾン多めで楽器の数がなんだか多いなあって感じのあの頃の曲。歌詞も彼女がどうとかみんな違うからいいみたいなそういうあの頃の曲。個人的には笑顔のゲンキとかオリジナルスマイルとかの香りがほんのりする。セクゾに限らず、テンポが早くて単語が詰まっていて英詞の多い曲が全体的に流行っている今聴くと新鮮で、人によっては少しの懐かしさと共に聴くことができるかも。「SexyZoneの1曲」としての説得力がちゃんとあるのは、長らく正統派を貫いてきた彼らだからこそなんじゃないかと思います。曲に負けていないというか。ちょっと前のアイドルっぽい曲、で終わるのではなく、アイドルのSexyZoneだからこういう曲も持っているよね、という感じでしょうか。セクゾの強みの一つはバリエーションだと思っています。おおむねどんなタイプの曲でも持っていられて様になるところ。

2番大サビ最後の中島さんの伸びやかな歌声はとても爽やかで、もし歌声に色がついているならこの曲が収録されているアルバムのジャケットに使われている、空みたいな青なんだろうなと思う。

 

6 ATAMA わりぃ(2023「Cream」初回盤B)

私の感想は聴く前:何これ。聴いた後:何これ。タイトル的にコミックソングっぽい感じかな、と想像していたのがいい意味で裏切られ、耳触りの良いベースとコーラスで始まってしまって速攻でプレイリスト入りしました。テンポが穏やかでボーカルパート全体に大きな起伏がほぼなく、曲を通して全体的に低めで、繰り返し聴いても心地良く飽きなくてすっかり「俺中毒」なわけです。いろんな曲の合間に聴きたい。収録シングルの表題曲Creamは比較的高めなパートが多いので、合わせて聴くとちょうどいいかも。「星空を泳ぎ〜」から始まる三連符のところ聴いててすごい気持ちいい。歌詞の母音がぴったりハマっているのも聴いていて心地いい理由の一つかもしれない。特にサビの1、2と5、6行目「俺中毒/attitude・俺中毒/回転45」と4、8行目「just do it(oh yeah)・世界をね」のところ綺麗。サビ以外も韻踏んでていい感じだし歌詞もとても素敵に解釈できるんですがだいぶ長くなってしまいそうなのでこの辺で。楽器、歌詞、歌声、全てにおいてとにかく耳触りが最高です。

Creamは初回盤AカップリングのNaturallyもほんわか癒し系カントリーって感じでこちらも聴き心地がすこぶる良いです。聴くタイプのロッキングチェアーって感じなのでぜひ(どんな勧め方)

 

7 Sugar Step(2019「NOT FOUND」初回盤A)

近年の曲では特に林檎さんがおっしゃるところの『菊池氏の豊かなハイノート』は意識せずともそれなりに聴けるので、『低域』が聴けるこの曲を選んでおきます。曲全体を通してハモリあるいは掛け合いっぽくなってるところが多めの配分なのですが、菊池さんが低めのパートや下ハモに入ることが他の曲に比べて多く、他のメンバーをそっと支えつつもしっかり存在感を示しているこういうパートは彼のグループ内での立ち位置にも重なってより酔えるというのがファンとしての自分の感想。中島さんの低音パートも聴けるので両得。Aメロ「会えない時も想像してにやけて頑張れちゃうよ」のところの松島さんの爽やかに抜けていく歌声は楽器みたい。あと一番最後の「Sugar baby Love」はそれあなたのことですよね佐藤さん。冒頭から引っ張るベースとキラキラするピアノの高音が歌声を引き立てていい感じ。

個人的にはこの曲で一番素晴らしいのはマリウスの、モカクリームのロールケーキみたいなまろやかで甘すぎない歌声と抜群の英語の発音なんですが、彼が卒業してしまった今この音源通りに聴けることはきっともうないと思うと青春の瞬きって感じ。

 

8 桃色の絶対領域(2021「夏のハイドレンジア」初回盤B)

特に佐藤さんの甘苦さをより深く味わうならこの曲がいいんじゃないかなと思う。曲全体を通して全部良いんだけど、ぜひ一番最初の歌唱直前のブレスから耳を澄ませてください。というかCDにするにあたってここ残した時点でもうそういうことじゃん。分かってんじゃんそっちも。その後の松島さんパートもだいぶ大変なことになってるけどね。「貴方悪い人ね」の「ね」のこの一音の置き方がとんでもない。これは中島Sexy健人さん監修ですか?

この曲はカップリングながらバンド:神はサイコロを振らないの柳田周作さん提供なのですが提供された経緯が少し変わっていて、歌番組出演時のトークコーナーで「もし今のSexyZoneをイメージして曲を書くならタイトルは?」という問いに柳田さんが「桃色の絶対領域」と答えたものが実現した曲。1番Bメロ〜サビ直前の菊池→中島パートのコントラバスが転がり落ちてくのすごい好き。まさに「貴方の虜になってく」って感じ。あと2番Aメロの菊池さんパートのスネアと勝利くんパートからのギターが好きです。あとイントロとアウトロすごい好き。まあ他も全部好きだけど。

 

9 すっぴんKISS(2018「すっぴんKISS」)

一応このブログ記事はセクゾ聴いたことのない方(もしかしたら特に愛好家の方)へ曲のご紹介、ということで、選曲の際には「歌声が聴きやすい」「ある程度いろんなバリエーションの曲調を」という考えもありつつ選びました。すなわち、ポップなアイドル曲で、できたらシングルで、中島さんの『彼一流の外連味』が感じられる曲。ということで早速1番のサビに入る前の中島さんを聴いてください。

MVは全体的にあんまり直視できないです私。もう全員顔がいい。この記事ではできるだけ歌声や楽曲自体にフォーカスしたいのでそういうの書きたくないんですけどこれに関しては書いちゃいます。

歌詞は結構アイドル曲ながら、曲自体は硬めであんまり重くないので割とリピートして聴きやすい曲だと思う。編曲はジャニーズファンにはお馴染みCHOKKAKU さん。

 

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10  夏のハイドレンジア(2021「夏のハイドレンジア」)

タイトルからしてもう美しい。中島さんの主演ドラマのタイアップで秦基博さん提供のこの曲、アコースティックギターの和音が美しいので聴くときはギターを追ってみるとより浸れると思う。あとは曲中ずっと弦楽器がまあ綺麗で、個人的なおすすめは2番Aメロ佐藤さんパートのところです。PVは美しすぎてもう絵画みたいなのでよろしければYouTubeでお試しください。バラード調で歌を聴かせる曲なので声を聴くのにも良さそう。サビ前の菊池さんはその歌い方ずるいぞもっとやれ。出だしの中島さんがあんまりにも切なげなのですっぴんKISSとの差なんかは林檎さんのいうところの『詞曲やサウンドに対する感受性』という感じ。ところで中島さんはライブ映像を見ていて音楽的な理解度が高い人だなあと思うことがよくあるんですがピアノを習っていらしたからでしょうか。あとはなんと言っても林檎さんの提供コメントの、『松島氏の悲しみを湛えたオーボエみたいなミッド』って部分で一番に思いついたのがこの曲の2番「一緒に濡れてくれる人だ」のところだったので聴いてみてください。

 

※あくまで聴いたことない人に楽曲の魅力をおすすめしてみるというこの記事のテーマ上、すでにある程度ファンの人しか共感できない内容をできるだけ避けて書いてきたつもりなのですが、以下はそういう感じになるので興味ない方は飛ばしていただければと思います。

林檎さんのコメント、他の人の歌声については全部思い当たるところがあって分かる分かる、って思いながら読んだけど、松島さんのだけはそう思ったことが一瞬もなくてびっくりして、でもめちゃくちゃ腑に落ちました。というより彼を「哀しみ」という言葉で形容することが思いもよらなかった、というのが正しいかも。松島聡ちゃんって本当に苦労した人で、まあ他の4人もみんな相応に苦労してるわけなんですけど、彼は2年近い長期休養を経てそれでも自分で決意してSexyZoneに戻ってきてくれた宝物のような人で、戻ってからの彼を見ているといつも明るいし、休養明けの参加作品を見ていてもブランクがあったと思えないくらいで、そんな希望に満ちた彼と「哀しみ」という言葉が林檎さんのコメントを読むまで結びつかなかった、という感じ。でも、ああなるほど、と思った。彼の性格や言動と、実際にどういう歩みをたどってきたか思い出すとそうだろうな、と。今の彼が哀しんでいるとかそういうことではなくて、色々あった分他人の痛みを理解して寄り添える人だと思うのできっと『永遠に変わらぬ生きとし生けるものの嘆き』を芯からうまく歌うのだろうなあと容易に想像がついてしまいました。林檎さんの「おだいじに」とかああいう感じの歌ってほしい。

 

MV

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リリックビデオ(フル尺)

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以上、10曲選んでみました。

なにぶん下手の横好きみたいなものなので、ピントが合ってなかったらすみません。お付き合いいただきありがとうございました。

 

 

試聴が来てラジオ解禁があってジャケ写が来て特典情報が来てカップリングのタイトルが来て、その他新しい情報来るたびに泣きそうになっています。すごく嬉しい。この状況ほんとに僥倖という言葉がぴったり。

あとTry This One More Timeの方もだいぶやばない?映画が見れてないので試聴とかテレビCMでの解禁部分だけなんですけど、ケンティーのラップはさすがで実はケンティーって万能型では…?きくちさんあなたそんな声でそんな歌い方できたのね…!ほんと分厚いシングル〜〜