果実は旬のうちに

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SixTONESシングル「CREAK」収録「ガラス花」歌詞解釈

こんにちは。かぼすと申します。

タイトルの通り、松村北斗さんソロ曲「ガラス花」の歌詞解釈をしてみました。

この記事では歌詞解釈だけで、曲そのものの感想は他のメンバーソロ曲と一緒に別記事する予定です。また、この文章はドキュメンタリーを見る前にほとんど仕上げたので、この曲自体が映画の役柄を織り込んで作られたというのを知らない状態で書いています。あらすじを知った上で読んでみるとそりゃそうだ、と自分でも思う部分がたくさんあるので、映画のあらすじなどご存知の方ですと当たり前という感じであまり目新しさはないかもしれません。それでもよろしければ。

 

※哀しい解釈をしていますので、苦手な方はご注意ください※
※自己流解釈です。個人的にこうかなーって思ったやつですので、そうじゃなかったよ!なところがあってもどうか大目に見てください※
※歌詞部分は全て「CREAK」初回盤A歌詞カードより引用しています※
※間接的に映画「キリエのうた」あらすじに触れます。全くもって何のネタバレもしたくないという方は読むのはおすすめしません※

 

 

まず前提として歌詞に出てくる「君」と「僕」について、

「君」は闘病の末病気で亡くなってしまう、「僕」の好きな人。もしかしたら恋人でもなかったかも?

 

1番で亡くなる

・「僕のことを笑ってくれよ/君と僕は それでいいんだ/風邪を引いた夜の夢のよう」

「君」の病気がかなり進んでしまっていて、死が近づいているこんな悲しい時でも、「君」が「僕」をからかって笑うような関係でいたい。風邪を引いた時の夜の夢のように、熱に浮かされていてふわふわしているような関係

・「忙しない街 残されていく」

文章そのまま、「君」が死んで残されていく「僕」

・「君と僕 それでいい それでいいんだ」

歌詞は頭とほぼ一緒だけど、こっちはいよいよ余命わずかで病床に伏せる「君」に直接言ってる感じ。歌声が泣いてる風なのでよりそう聴こえる

・「生意気な季節のまま」

後に出てくる「春」「美しからぬ季節」とリンクしている。おそらく「春」=「愛」に読み替えられるので、まだそこまで深まっていない関係性、という意味くらいでしょうか。直前の「それでいい」ともかかってきて、「君」と「僕」はその関係性のままでいいんだ、と解釈できる

・「瞳からすんなり転げ落ちた/涙は一粒 君のポッケ」

「君」の遺体を前に泣く「僕」。「君のポッケ」に涙が落ちるのは目の前で横たわっているからかなとか

・「掌に春をのせてあげたかった あぁ」

前に出てきた「生意気な季節」、後に出てくる「美しからぬ季節」とリンクしてるであろう箇所。「春」は「愛」とかそれに近い意味の単語と解釈すると、これから関係を育んでいきたかった、と読める。この解釈だと恋人未満だった可能性もあるかも

・「放つ夜にそっと」

「君」が亡くなった夜。これ「夜」はここではそのまま時間帯の夜という意味だと思う。後で出てくる「夜」と繋がっていそう。あとここで「放つ」のは「僕」の哀しみだと思った

・「君はガラス花/枯れずに割れていった/僕の大切」

枯れずに割れる=若くして死んでしまった、「僕」にとって大切な人。「ガラス花」という言葉が「大切なもの」という意味で使われているのもここからわかる

・「かけらを拾うから」

ガラス花(=「君」)のかけらとして読むと、「君」のことは忘れない、というような解釈ができる

 

2番は闘病中の回想

・「僕の前だけ泣いてくれよ/優しさは時には いじらしいね」

「僕」の前でも泣いてくれない「君」。闘病中だったけど優しい「君」はそのつらさを「僕」の前ではほとんど出さなかった

・「美しからぬ季節です」

1番で出てきた季節のところと関連して、美しくない=春ではない=愛ではない。前に出てきた「春」の意味からつなげるとまだ関係が浅かった頃、という意味

・「まだ若葉だった影を撫でる日々」

そこまで想いが深くなかった頃。最初はそこまで病状はひどくなかった、の二重の意味にも読める

・「咳払いじゃもう 拭えないや」

前の「若葉」の解釈からつなげると、今ではちょっとやそっとでは変わらないくらいの想いを「君」に抱いている。咳払いでは誤魔化せないくらい=「君」の病状が悪化しているとも読める

・「全て投げ捨てて 叫びたいけれど/ちっぽけだ 僕は あぁ」

病気の「君」に対して何もしてあげられず苛立つ「僕」。あるいは何も考えずに「君」へ想いを叫びたい=伝えてしまいたいけどできない。なんて「僕」はちっぽけなんだろうか、と嘆いているようにも読める。もしかしたら伝えたかったのは「僕の前だけで泣いてくれよ」かも

・「遠くで咲いてたら見守ってね」「夢の中ゆらり

両方「君」が死んで遠くに行ってしまった前提で読むと、比喩表現になっているように読める

 

大サビ〜ラストが今の「僕」

・「深い空が鼓動飲み込んで/割れてく 消えてく 音がしてる/まだそちらにはいけないよ/透明な夜 明けるかな」

少し時間が経ったけどまだ「君」のいるところには行けない「僕」。「夜が明けるかな」なので、「君」の死から立ち直れるかな、というような意味。先に出てきた「夜」と繋げて考えると、「君」が亡くなった夜からずっと夜が続いているような気持ち、ということかも

・「僕もガラス花」

ガラス花は歌詞を通じて「大切なもの」の比喩なので、僕自身のことも「ガラス花」=大切なものと思えるようになった、ということ。 そこから考えると「君」に対して後悔していること(「掌に春を〜」「ちっぽけだ 僕は」のあたりとか)が多かったけれどようやく前を向けるようになったというような意味にも読める

・「空に放つ春よ/届いてくれ」

前段の「春」の意味から、空を見上げて「君」を想う「僕」というような場面。この気持ちが届いているといいな、くらいの意味まではありそう

・「ありがとう 忘れられないや」

ここはそのまま。「ありがとう」のメロディーのところは他に出てくるサビだと「さよなら」なので、最後に「ありがとう」になって曲自体が終わると思うと綺麗

 

あとおまけ的な

・2番「〜泣いてくれよ」終わりのアイナ「負けずに見た空」って言ってる?ここメロディーがめっちゃ好き。歌詞カードにないため定かではないのでおまけ的な解釈です。
「空」という単語が出てくるのはここ以外だと大サビ「深い空が〜」、ラスサビ「空に放つ〜」の2箇所。空を見る=上を向く=立ち直る、と解釈すると上に書いた「空に放つ〜」のところ、「僕」が「君」への想いを昇華させ前に進もうとしていると読めるかなと思います。「僕もガラス花」の箇所とも近い解釈ができそう

 

つまりこの曲は「病気で亡くなってしまった「君」に対しての「僕」の想い」という曲、と解釈しました。今改めて思えば、なぜストレートに「生花」ではなくあえて「ガラスの花」なのかというところに注目するとかなり映画原作寄りの解釈になる(時間をかけて枯れていくのではなく割れて突然無くなってしまう=突然いなくなってしまう)と思うのですが、最初に書いた通り私は映画の役に関連して作られたと知らない状態で聴いてそのまま書いたので、その時はこんなふうに思いました。2番が特になんか入院してる時の回想っぽいなと思ったんですよね。お見舞いに行って屋上とかで歩いてそうだなとか、「若葉」も病院の庭にある木とかかな、とかイメージしていました。あと「咳払い」とかも想いの強さを表すのと同時に病気のダブルミーニングなのかな、とか考えました。

まあこんな解釈するやつもいるんだな、くらいに思っていただければと思います。

 

最初歌詞解釈する予定ではなかったのですが、聴いてるうちにドラマチックだなあと思ってつい書いてしまいました。書きたいこと書けて満足なんですが、すごい重い解釈になってしまってなんか疲労しています、、

ドキュメンタリーも全部見れていないうえPLAYLIST来てしまってるのでそちらも見てからの方がいいかなと思ったらもう感想記事はいつになることやらという感じがしています。逆に早い段階でサクッと書いとくんだったな。。とりあえず松村はさすがすぎてさす村北斗だしきょもの曲は私のタイプど真ん中だしこんな髙地優吾が聴きたかったし慎ちゃんは声が曲にぴったりだし結局田中樹がSixTONESだしジェシーは歌唱力やばすぎてもう楽器だと思った。まとまったらなんとか記事にしたいです。。

 

君は僕のガラス花


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